ブックタイトルふなばし福祉94号

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概要

ふなばし福祉94号

平成30年9月№94 (8)〈もうぜったいやりませんからゆるしてください〉本年2月、5歳の船戸結愛ちゃんが虐待死しました。児童相談所の事態軽視が問われています。政府は、児童福祉司の2千人増加などで対応することにしましたが、資質や熱意がなければ効果は望めません。抑止には、近隣住民の多くの温かい目が必要になります。結愛ちゃんの献花台に、〈もう痛くもありません。寒くもありません。もう苦しくもありませんからゆっくりお眠りなさい〉という詩が、読売歌壇に《虐待を受くれど親に縋すがるほかすべなき五歳のゆるしてに泣く》という歌がありました。(T・T)あとがき児童委員として活動する笹田明子さんが、「子どもたちが気軽に入れる食堂があれば」との思いで、友人たちに声をかけたところ、協力者12人と、喫茶「五番街」を経営する牛垣雅志さんから場所の提供を受け、昨年4月開設しました。浜町商店街という地の利もあってか、近隣の複数の校区から100人を超える子どもや大人が訪れる〝大型〟食堂で、提供された新鮮な地元産の野菜などが手際よく調理され、この日は、五目ずしや鶏のから揚げ、ニンジンの甘煮などが1枚のプレートに盛られ、味噌汁とともに供されました。大にぎわいの食堂には、大学生など若い人たちも配膳の手伝いに参加。大勢で同じものをいただく食事に子どもたちの表情が輝き、なかには、家では野菜嫌いだという子が雰囲気に後押しされたのか、皿をからにして、周りから「偉いね」などと声をかけられ、うれしそうにはにかんでいました。道路の向かいにあるお休み処「フリマABK」が、食堂の開かれる日は子どもたちに開放され、ボランティアに教わりながら、バルーンアートやベーゴマに興じたり、大学生のお兄さんたちとふざけ合うなど、さながら〝お祭り広場〟で、おなかも心も満たされる時間となっているようでした。東葉高速鉄道東海神駅に程近い住宅街に溶け込むように建つ「船橋聖書バプテスト教会」のホールを借り、約2年前にオープンしました。報じられる子どもたちの食の問題に、自身の戦時中の体験を重ね、心を痛めていた岡戸史子さんが友人たち約20人と運営しています。午前10時半に〝開店〟すると、まず、子どもクッキングを行います。だしをとるところからの味噌汁作りや、卵を割ったり、野菜を切るなど、調理の基本を学ぶことで、食をより身近に感じてもらいたいとの願いからです。その後、勉強やお絵描きをしたり、本を読んでもらったりしながら食事の始まりを待ちました。この日は、ナポリタンと野菜サラダに牛乳かんのデザート付き。さらにフードバンクを通じて贈られたホットケーキミックスで作った蒸しパンと、スタッフの外国旅行みやげというおまけもつきました。電車で来たという年配の女性は、「子どもたちとの会話が楽しみで、元気をもらっています」と友人と再訪。男の料理サークルで長年腕を磨いてきたという男性は、「何か手伝いができれば」と、テーブルセッティングなどにかいがいしく動いていました。客であり、働き人でもあり、そんな心もちでいる人が多いと感じさせられる空間でした。◇『 ふなばし福祉』は町会・自治会のご協力により、各家庭に配付されます ◇調理に励むスタッフおいしそうにほおばる子どもたち食事前の読み聞かせタイム世代を超えて会話もはずむ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●市 社 協 の★個人として、市社協を応援してくだ さるサポーターを募集しています。★年 額  1口 1,000 円? 047-431-2653お知らせシニアボランティア研修会の観覧者募集船橋市ボランティア連絡協議会主催の「シニアボランティア研修会」を開催します。当日は、午前の部は「日本の福祉活動家」と呼ばれている枝見太朗氏によるボランティアをテーマとした講演、午後の部は船橋市ボランティアセンター登録グループによる演奏や踊りの発表があります。お気軽にお越し下さい。日時 11月24日(土)   午前10時~午後3時30分場所 中央公民館講堂参加費 無料お問い合わせ 船橋市ボランティアセンター?047(431)8808