ブックタイトルふなばし福祉91号

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概要

ふなばし福祉91号

平成29年9月№91 (8)扇面 紫桜吹雪 赤さや形▲▲▲貧富の格差是正が叫ばれていますが、各種報道によると、近年その差がますます広がっていると伝えています。それに伴う子どもの貧困と教育の格差が問題となっています。平成26 年の厚生労働省の報告書に、日本の17歳以下の子どもの6人に1人が貧困状態にあり、貧困率は16・3%で、先進国34カ国中10番目の高さとなっています。26年の全国学力テストの分析表では、世帯収入と子どもの正解率は、最大20%の開きがありました。貧困は、子どもからさまざまな教育機会や体験活動を奪い、これによる低学歴が、低所得と更には貧困の連鎖を生んでいます。貧困の連鎖を断ち切るには、給付型奨学金や幼児教育・高等教育の無償化など、経済的支援のほか、生活環境の改善が必要とされています。市社協が、「誰もが自分らしく安心して暮らせる福祉のまちづくり」を掲げて、27年度に策定した『第3次地域福祉活動計画』には、生活環境の改善に対して、地域の人たち同士の連帯感に基づいた、地域ぐるみの支援の必要性がうたわれています。 (T・T)あとがきロビーに敷かれた赤じゅうたんを囲むように、車いすのお年寄りが待つ舞台に最初に登場したのは白装束に身を包んだキツネ。「船橋ばか面おどり交流会」(23人)の斉藤征昭会長が舞う勇壮な『白狐の舞』から始まった約1時間の慰問は、入居者にとって刺激的であり、格好の気分転換になったようでした。同交流会は、船橋の郷土芸能『ばか面おどり』を共に舞い、楽しんでいた方たちが、踊りを広めながら一緒に老後を豊かにしようと発足したものです。80人が入居する『ふなばし翔裕園』への慰問には6人が参加。股旅姿でのカラオケ、『花笠音頭』や『どじょうすくい』の、?芸能ボランティア募集 歌や演奏、ダンス、落語など、福祉施設などのイベントで披露してみませんか。?参加者募集船橋市ボランティア連絡協議会 第1回ボランティア チャリティーショー 日 時 11月25日(土)          11 : 00~16 : 00 会 場 中央公民館6 階講堂船橋市ボランティアセンター? 047-431-8808ボランティアセンターからのお知らせ懐かしい民謡や獅子舞など、会員それぞれが得意とする〝芸〟を織り交ぜながら、お年寄りたちに飽きずに楽しんでもらうための工夫が随所に施されていました。フィナーレは、全員で踊る『ばか面おどり』。おかめ、ひょっとこ、怒(おこ)り、笑いの面をかぶり、ひょうきんなしぐさで、車いすの間を縫うように回り始めると、職員たちが手拍子で盛り上げていました。昭和30年代の、まだテレビなどが家庭に普及する前、ふるさとで見た旅回りの一座が思い出されるのか、郷愁にかられるような表情を見せるお年寄りの姿が印象的でした。市民大学のボランティア講座を受講した方たちを中心に組織された「手と手の会」(石井友三会長)は、現在会員61人の所帯です。人数の多さを武器に、介護老人保健施設や就労支援事業所、さらにパーキンソン病友の会など、1カ所に10数人ずつが定期的に訪問。歌やダンスで、約1時間、実りある時を提供しています。年配者やからだに不自由を抱える方たちが対象のため、緩やかな動きを引き出すとともに、事故が起きないよう、しかも楽しめるものをと、緩急のあるプログラムを数パターン作り、訪問先に合う組み合わせになるよう工夫しています。「朋松苑デイサービスセンター」で取材した日は、男女の会員15人が参加、通所者32 人とともに、合唱やダンスなどに興じました。通所者のなかには同会のファンが多く、会員の巧みな司会にのって、リズムに合わせ手足を動かしていく『ハッピーダンス』(同会オリジナルのリハビリ仕様)でからだをほぐしたり、華やかなドレス姿の〝手品師〟の演技に、食い入るようなまなざしを向けていました。帰りの送迎バスでは、余韻を楽しむように、「手品は不思議だったね」「今度はいつかな」と言葉を交わす様子がいつも以上に多かったとのことです。さらに広報活動として、市民大学や市民活動フェアで『ハッピーダンス』を披露するなど、会の持続を図るために仲間の発掘にも努めています。?広報紙の編集・制作『ふなばし福祉』4面の編集作業未経験者歓迎!発行回数  年3回(1・5・9月)活動日  原則として金曜日午後詳細は、船橋市ボランティアセンターまでお問い合わせください。あなたの趣味・特技を活かしませんか 高齢者施設では、「利用者が充実した時間を過ごせるように」と、常に心を砕いています。そのため歌や踊り、その他趣味の指導など、特技をもつ方や団体の協力が必要で、ボランティアセンターに寄せられる依頼は増加の一途です。     今回は、定期的に施設を慰問し続けている2つのグループを紹介します。船橋ばか面おどり交流会手と手の会ボランティアセンターに続々届く派遣依頼書『ばか面おどり』と『白狐の舞』踊りの前に、 面を手に素顔を披露する斉藤会長(左端)たち『ハッピーダンス』の曲に合わせて片足上げにチャレンジ!見る人を煙(けむ)に巻いたトランプの手品も……◇『 ふなばし福祉』は町会・自治会のご協力により、各家庭に配付されます ◇